【比較】獣医学全校の学費・偏差値まとめ！就職先と年収も解説

【徹底比較】獣医学部全18校の学費・偏差値まとめ！卒業後の就職先と平均年収も解説

動物の命を守り、人々の生活の安全にも深く関わる「獣医師」を目指すための進路選択は、人生の中でも大きな決断です。この記事では、全国にある**獣医学部・獣医学科（6年制）全18校**の学費と偏差値を徹底比較します。

さらに、獣医師免許取得後の**主な勤務先（キャリアパス）**や、気になる**平均年収の目安**についても詳しく解説します。あなたの大学選びと将来設計の参考にしてください。

獣医学部全18校の学費と難易度（国公立・私立）

獣医学科は6年制であり、国公立と私立で6年間にかかる総費用に大きな差があります。

国公立大学は学費が安く（6年間総額約350万円）、特に偏差値が高い難関校が集中しています。

大学名（学部・学科）	所在地	6年間総学費（目安）	偏差値（目安）
北海道大学	北海道	約350万円	65.0 – 68.3
帯広畜産大学	北海道	約350万円	60.0 – 64.0
岩手大学	岩手	約350万円	60.0 – 64.3
東京大学	東京	約350万円	67.5 – 70.2
東京農工大学	東京	約350万円	60.0 – 67.5
岐阜大学	岐阜	約350万円	62.5 – 63.3
大阪公立大学\*	大阪	約350万円〜約470万円	60.0 – 63.7
鳥取大学	鳥取	約350万円	60.0 – 63.0
山口大学	山口	約350万円	60.0 – 63.7
宮崎大学	宮崎	約350万円	62.5 – 65.0
鹿児島大学	鹿児島	約350万円	57.5 – 63.7

学費の注意点：上記は標準額の目安です。大阪公立大学は府外在住者で学費が異なる場合があります。

私立大学の学費は大学により幅がありますが、6年間総額で約1,300万円〜1,500万円台が目安です。

大学名（学部・学科）	所在地	6年間総学費（目安）	偏差値（目安）
酪農学園大学	北海道	約1,356万円	55.0 – 57.5
麻布大学	神奈川	約1,400万円	60.0 – 62.7
日本獣医生命科学大学	東京	約1,403万円	62.5 – 62.8
日本大学	神奈川	約1,316万円〜約1,335万円	57.5 – 62.5
北里大学	青森/神奈川	約1,581万円	57.5 – 60.5
岡山理科大学	愛媛（今治）	約1,468万円	55.0
福岡大学\*	福岡	約1,416万円	–

\*注意点：福岡大学は2025年度の設置を目指していますが、最新情報は必ず大学公式HPで確認してください。

獣医学部を卒業し、獣医師免許を取得した後のキャリアは多岐にわたります。ここでは主要な3つの進路と、それぞれの年収目安を見ていきましょう。

犬や猫などの**伴侶動物**の診療が最も多いキャリアです。牛や豚などの**産業動物**の診療を専門とする道もあります。

👉 **特徴:** 命に直接関わるやりがいがある一方、夜間救急や休日勤務など、勤務時間が不規則になりやすい傾向があります。

**公衆衛生の守り手**として、行政機関で活躍します。食品衛生監視員、動物検疫官、家畜防疫官、保健所での動物管理など、人々の健康と安全に直結する重要な役割を担います。

👉 **特徴:** 給与体系が安定しており、ワークライフバランスを取りやすい傾向があります。

動物用医薬品やワクチンの**製薬会社**、食の安全に関わる**食品会社**、**大学の研究機関**などに就職します。専門知識を活かした研究開発や品質管理が主な仕事です。

👉 **特徴:** 専門性や実績が評価されやすく、昇進によっては高収入も期待できます。

勤務先によって年収の幅が大きく異なります。以下はあくまで目安としてご参照ください。

勤務先	平均年収（目安）	収入の特徴
動物病院（勤務医）	400万円〜700万円	経験・スキルが直接反映される。専門医資格などで昇給。
公務員（地方・国家）	450万円〜800万円	安定性が高く、年功序列で着実に昇給していく。
企業（研究・開発職）	500万円〜1,000万円以上	企業規模や役職により高収入も可能。専門性が評価される。
開業医（院長）	1,000万円以上	経営能力と集患力に大きく左右される。リスクはあるが最高収入も目指せる。