【要注意】インフルエンザの解熱にロキソニンを使わないで！小児だけでなく大人も知っておくべきリスク

💡 【要注意】インフルエンザの解熱にロキソニンを使わないで！小児だけでなく大人も知っておくべきリスク

インフルエンザが流行する季節。高熱や関節の痛みを和らげようと、手元にある解熱鎮痛剤を使う方は多いでしょう。特に、効き目が強いと人気の**ロキソニン（ロキソプロフェン）**を常備している方もいるかもしれません。しかし、**インフルエンザによる発熱に対して、ロキソニンなどの特定の解熱鎮痛剤を使用することは、原則避けるべき**であることをご存知でしょうか？

この記事では、なぜインフルエンザの時にロキソニンを使ってはいけないのか、その理由と安全な対処法を解説します。

🚨 なぜ危険？ロキソニンとインフルエンザ脳症の関係

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザのウイルス感染に伴って、急速に意識障害や痙攣などの神経症状を引き起こす、非常に重篤な病気です。

ロキソニン（ロキソプロフェン）は、**非ステロイド性消炎鎮痛剤（NSAIDs）**の一種です。過去の調査で、一部のNSAIDsをインフルエンザ時に使用すると、**インフルエンザ脳症の発症や重症化のリスクをわずかに高める可能性**が指摘されています。

1. 特に危険なのは「15歳未満の小児」

市販されているロキソニン（ロキソニンSなど）の添付文書には、「15歳未満の小児は服用しないこと」と明確に書かれています。

これは、小児の場合、特定のNSAIDsが脳の血管の修復を妨げ、脳の腫れ（脳浮腫）を悪化させ、**インフルエンザ脳症を重症化させる**可能性が懸念されているためです。

2. 大人でも推奨されない理由

「小児向けの話でしょ？」と思うかもしれません。しかし、ロキソニンは成人でもインフルエンザ時の解熱剤として**第一選択薬には推奨されていません**。

成人でも稀にインフルエンザ脳症を発症するリスクがあり、安全性が最優先されるべきだからです。また、ロキソニンは胃腸への負担など、他の副作用もあります。

✅ インフルエンザ時の解熱剤の「正解」

インフルエンザが疑われる高熱の場合、安全に使用できる解熱鎮痛剤は**アセトアミノフェン**を主成分とする薬です。

薬の主成分	代表的な商品名（市販薬）	インフルエンザ時の使用
アセトアミノフェン	タイレノールA、カロナールAなど	◎ 推奨される
ロキソプロフェン	ロキソニンSなど	✕ 避けるべき
イブプロフェン	イブ、バファリンAなど	△ 医師の指示に従う

**【重要】** 市販薬を使用する際は、必ずパッケージの成分表示を確認しましょう。

💊 市販薬を買う前に必ず知っておくべきこと

ロキソニンは薬局で手軽に買えますが、以下の点に注意してください。

**インフルエンザの疑いがある場合**：自己判断でロキソニンを服用せず、すぐに医療機関を受診しましょう。
**小児（15歳未満）には絶対に飲ませない**：お子様の発熱には、必ず小児科医の指示に従って処方された薬、またはアセトアミノフェン系の市販薬を使用してください。
**薬剤師・登録販売者に相談する**：市販薬を購入する際は、「インフルエンザのような症状で熱が出ている」ことを必ず伝え、薬剤師や登録販売者に相談してから薬を選びましょう。